信州須坂の臥竜公園では、日本で認定された黄緑系桜5品種を全てご覧頂けます!

○ギョイコウ(御衣黄)

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御衣黄は、江戸時代中期から見られ、その由来は貴族の衣服の萌黄色に近いからと言われています。古くは「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」とも呼ばれていましたが、それがギョイコウか、それともウコンを指すかはっきりしないようです。江戸時代にシーボルトがオランダ本国に持ち帰った標本が現存するそうです。

花弁は肉厚で外側に反り返る八重咲きで、花弁数や花の大きさは地域によりかなり異なります。花が開いたときには緑色ですが、次第に緑色は薄れ、黄緑色から黄色になり、やがて中心部が筋状に赤くなり、散る頃にはかなり赤くなります。

○ウコン(鬱金)

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花弁に葉緑体を持つなど、性質はギョイコウに似ています。花弁の色は緑色が弱く淡黄色です。花弁数が15~20枚程度の大輪の八重咲きですが、ギョイコウとは異なり、花弁が薄いので可憐な感じがします。京都伏見の地で造酒屋を創業した松本治六郎がこの黄桜を愛し清酒「黄桜」として販売したと言われています。

○スマウラフゲンゾウ(須磨浦普賢象)

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1990年に神戸市の須磨浦公園でフゲンゾウ(普賢象)の枝変わりとして発見されました。花の色は黄色で、ウコンよりも黄色みが強く、咲き終わりには中心部から赤くなります。花弁数は25~50程度と多く、花の大きさも4.5cmと大きい。

○ソノサトキザクラ(園里黄桜)

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2001年に長野県須坂市豊丘ので発見され、ソノサトキザクラ(園里黄桜)と命名され、2006年にフゲンゾウ(普賢象)の枝変わりの新品種と認定されました。標高730mにある弁財天の参道に、明治時代に植栽されたフゲンゾウ(ピンク系の桜)の古木の先端に出現した黄緑色の八重桜です。ソノサトキザクラは、今年から大阪造幣局の「桜の通り抜け」に新たな品種と加えられました。

○ソノサトリョクリュウ(園里緑龍)

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2008年にソノサトキザクラの枝変わりで緑色の桜が発見、ソノサトリョクリュウ(園里緑龍)と命名されました。2009年に新品種として認定されました。ソノサトリョクリュウは、緑色の花弁に黄緑色の筋が入り、花弁数が45~60個と多く、花は3~4㎝とやや大輪の花を咲かせます。

○その他、臥竜公園は、新緑の中に、八重桜の関山(ピンク系の桜)、ムラサキハバナ、ツツジ、シャガなどの草花が咲き競う季節を迎えています。ぜひお出かけ下さい。

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臥竜公園の詳細はこちら

臥竜公園内の黄緑色系桜の場所はこちらでご確認ください(桜マップ)

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